妄想をカタチへ(宗Fテスター)

 
ロッド:フォージタックル/インターコンチネンタルカープロッド 11ft/3.25TC
リール:シマノ/スピードマスターXTC 14000
ライン:サンヨーナイロン/アプロードGT-Rウルトラ20lb
オモリ:インライン3.5オンス(99g)
リグ:ウィジープールリグ/NGワイドゲープフック#4
フックベイツ:コンプレックスT(蛍光ポップアップ)20mm
 
 
レポート:(原文)ふと直近の釣りを振り返って、もしもあの時こうしていれば…?とか考える事は誰にでもあると思います。
しかし、実績のある方法をリセットし、別のやり方を試す事は、なかなか勇気が必要ですし、待ちの釣りである鯉釣りの場合は解答があまりにも不鮮明すぎて、大きな変更は行わず、少しずつ方法を変えるのが自分流です。特に今からの寒くなる季節は、どうしても釣果的に厳しく、実績のある安パイな方法で挑むのがベターです。しかし、それで釣れなかった時、それ以上の引き出しが無く、手詰まりしてしまいます。
 
自らダンゴメソッドと呼ぶ、粉末ダンゴ+ワフターの組み合せで、これまでに多くの釣果をあげてきましたが、もともとは真冬の渋い時期に特化したタクティクスであり、普段からコレを使うと伸び悩んだ時に逃げ道がなくなってしまいます。
 
冬の低水温時はエサを食べる鯉にめぐり合う確率が低く、水中に散らばる大量のエサよりも、少量のエサの方が可能性が高くなる。というのが僕の考えで、広い面よりも狭い点のダンゴメソッドの釣りが理に叶うところでもありました。
 
では逆に、鯉が活発に動く時期だと広い範囲にエサを散らした方が、いつくかの鯉の群れを効果的に足止めでき、より多くの釣果を望めるのでは?と考えます。
早い話は、面で広範囲の鯉たちをターゲットにする、従来のボイリーフィッシングのイメージです。
 
 
砕いたボイリー+好みの粉末+細かなペレット+鳥のエサを1:1:1:3の割合で混ぜ合わせ、それに水と好みのリキッドを加えて撒きエサの完成です。
 
そのエサをタタミ2畳分ほどの広さをイメージして薄く広く撒きます。そしてそのパーティクルの中に20mmのポップアップを付けた仕掛けを置きます。
非常にシンプルでベーシックなウィジープールリグが調子良く、20mmのポップアップの場合だと、NGWGフックの#4と5Bのガン玉がベストマッチです。
フックベイトは、ボトムボイリーでも可能性を感じますが、僕は撒きエサとの差別化と、吸い込み易さを考えるとポップアップを使ったプレゼンテーションがより魅力的に思えたのですが…果たして真相はいかに。
 
 
以上が僕の妄想でしたが、この方法を11月に地元の釣り場で何度も試してみたところ、予想よりも良い釣果を得られ、数型ともに満足の結果となりました。
 
春のハイシーズンは上記のパーティクル系のエサを控えて、ボイリー単体をメインで使うと良い釣果を得られると思いますし、鯉の数や活性、気温水温などの条件によって様々ですが、TPOに応じたアプローチ方法の選択肢が増えれば、もっと効果的でエキサイティングな鯉釣りが楽しめると思います。

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