下駄を履くまで(宗テスター&豊田英幸)

【豊田】
ロッド:PROLOGIC C3 RAS  エボリューティブ(12ft/3.25lb)
リール:SHIMANO 14ブルズアイ9120
ロッドポッド:NGオリジナルタイプS
バイトアラーム:FOX  NTX-R
ライン:NG+Rウィード16lb
レッドコア:TASKA コアゼロ(110cm)
オモリ:TASKA フラットインライン3オンス
リグ:ブローバックリグ(NG+Rコーティングライン35lb)+(ワイドゲープフック♯5)
フィーディング:ザ・ソース15mm
フックベイツ:ザ・ソース15mmボトムシングル(リキッド漬け)
PVA:なし

【宗】
ロッド:Century(12ft/3.00lb)
リール:シマノ ブルズアイXT遠投(夢屋スーパーエアロSD用スプール仕様)
バイトアラーム:PROLOGIC R2L
ロッドポッド:NGオリジナルタイプS~ブラック~(テスト品)
ライン:サンヨーナイロン アプロードGT-Rウルトラ16lb
リーダー:TASKA コアゼロ(100cm)
オモリ: TASKA スクエアーインライン3.5オンス(99g)
リグ:ブローバックリグ(NG ワイドゲープフック#4)
フックベイツ:ソース15mmボトムシングル(リキッド漬け)
撒きエサ:ザ・ソース、クレイブ、レッドアモ各15mm
PVA:なし

レポート:(原文)いつの頃からか釣友が僕の事を“ロスタイムの鬼”と呼ぶようになりました。それは、タイムリミットぎりぎりで鯉を掛ける確率が高く、それがその釣行の最初で最後の貴重な1匹になっているからです。今回もまさにそんなロスタイムが印象的な週末になりました。

秋晴れの行楽日和。聞こえは良いのですが、日中はまだ暑く、季節外れの蝉がまだ鳴いています。逆に夜は中綿ジャケットが必要なぐらい寒暖の差が激しく、また台風5号の被害以来、少しずつ回復傾向にあった水質も、不安定な気候からか再び悪化し、なんだか焦げ 茶色になっています。嗚呼・・・

今回は釣友の豊田くんと竿を並べます。水質が比較的に回復し易いエリアを選び、お互いが干渉しない釣り座にそれぞれセットしました。フィーディングも打ち合わせをして、アタリが少ない事を想定した量のボイリーを撒きました。具体的には、1本の竿に対して1掴み程度を1粒ずつスローイングスティックで広範囲に撒く具合です。フックベイトは長時間待たざるを得ない状況ですので、やはり安定感のあるザ・ソースで2人とも決まりでした。

ここから後は、釣り場の状況を観察しつつ、時間の許す限りひたすら待ちに徹するのみです。晩ごはんは、豊田氏がお得意の鍋をご馳走してくれたり、訪問してくれた釣友たちと談笑したり、楽しい時間はあっという間に過ぎ ていきます。これぞ鯉釣り!って感じで良いですね。

~翌朝~
寝起きでスマホを見ると豊田くんから不在着信が入っていたので、折り返すと、早朝に良型の鯉をゲットしたようです。彼もやや不調が続いていたので、喜びもひとしおです。★オメデトウゴザイマス★

ヨシ!次は僕の番だ!と意気込むも、その答えは帰ってきません。時刻は最終日の正午、最後のチャンスは14時?いや16時か?と冗談で言うものの、釣れる感じは全くありません。ボウズ濃厚の重い空気が漂う中、何の前触れも無くその瞬間が突然訪れます。

Pipipipipipipipi!!!!!

僕のアラームが目の前で鳴り響き、一気にラインが引き出され、マヂかぁー!!と豊田くんが叫びます。やっと喰ってくれたぞ! ホッとするのも束の間、ゴッゴッゴッと何かに擦れている嫌な感触が伝わります。台風5号で流れ込んだ大量のゴミが地雷のようにあちらこちらに沈んでいる様子ですが、これをバラす訳にはいきません。左右に移動を繰り返し、少し獲物が動いた瞬間に勝負した結果、無事ランディングに成功!!ロスタイムの鬼や・・・と豊田くんがつぶやきます。

春夏秋冬、季節の変わり目は非常に難しい釣りになる事が多く、しかし自然相手の遊びでは避けては通れない道です。ボウズが続く事もありますが、それを乗り越える強い気持ちと信念は大切ですし、最近は“念”が関係するのかな?と本気で思えてきました(笑)


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