ボイリーを魅力的なエサへ(堀テスター)

バイトアラーム:NTXr

ロッドポット:NG+RタイプS

ライン:GTR 7号

リグ:NG+Rコーティングライン35lb ♯4

フィーディング:ボイリー、ソース、コンプレックスT、レッドアモー各15mm

ペレット:ソース、コンプレックス各8mmスポッドミックス粉末系、コーン、押し麦、PVAバック使用

 

レポート:(原文)馴染みのないエサボイリーを魅力的なエサへ

この4、5年私は水郷の不調もあり霞ケ浦や北浦のような大きなフィールドだけではなく、小さなダム、沼、川など狙うようになりました。魚影も少ない初めてのポイントで釣果を上げるのは難しく、短時間でボイリーのみをなかなか喰ってくれません。自然界に生息している鯉は、長年にわたりその地にあるエサを捕食し生きています。そこえ我々人間が鯉にとって美味しいエサとしてボイリー投入しても、鯉には見慣れないエサに過ぎないのです。

たとえば昔、日本でカレーライスを食べられだしたのが明治時代と言われています。私が以前にテレビで見た光景では、インドの人が日本人に良くしてもらったお礼に、自分の国の美味しい料理を作ってふるまったのが始まりだったと記憶してます。しかし、カレーを始めて見た村人は、匂いも変わっているうえ、見た目がドロドロしていて、とても食べると言う人がいませんでした。

しばらくして、インドの人は村人にどうしてもカレーライスを食べてほしくて、美味しいから少しでもいいから食べて下さいとお願いしたところ、勇気のある人が初めて一口食べ、美味しいの一言からカレーライスを食べ始めだったと思います。今では国民食とも言えるくらい食されています。まさに水中ではその様な事が起きていると私は感じています。水中ではこいに美味しいから食べてみてなど言ってくれる人はいません。

したがって、いかにエサの存在を鯉にきずかせ、それを口に入れてもらう策を考えなくてはなりません。時間をかければやがて鯉も興味を持ち、何時かは口に入れてくれます。それでは時すでに遅く、我々も帰路についています。そして、このフィールドは鯉がいない、ダメなポイントと誤った判断をしてしまいます。我々は終日釣りをしているわけにもいかず、釣りを行っている時間内で釣果を上げたいのです。

以前、新規ポイントを開拓する為に色々なフィールドに行きましたが、ことごとく打ちのめされ、2ヶ月間全く釣果を上げることができない苦い経験をしたことがありました。そこで私は、これまでの苦い経験から、ボイリーを早目に喰わす策として、目立ち口にしやすい、コーン、押し麦などをボイリーチッョプスやスポッドミックスに絡めて、コーンや押し麦を捕食した際に自然にボイリーの味を学習させることにより、鯉自ら栄養のある同じような味のエサを探すようになります。そうして導かれ美味しいと感じた時バクバクエサを喰うようになります。人間が作ったエサを定期的に与えている所や投入している所ではエサとして認識しているので普通に喰ってきます。

しかし、私が時々攻めているフィールドなどは魚影も少なく、人もほとんど入っていないポイントで、24時間経っても当たりがない事が多々あります。そんな苦しい経験から、試行錯誤し、状況やフィールドに応じた策として、スポッドミックス粉末系やペレット、ボイリーチッョプスなどをうまく活用し、魚影の少ないフィールドでも何とか釣果を上げる事が出来る様になりました。現在のカープフィッシングでは、エサのバリエーションも豊富にあり、状況に合わせて使い分けを行うことにより、釣果の上がり方も変るはずと私は信じています。

今回、釣行25時間後釣れました中嶋真二氏の95センチ(12.7kg)と28時間後に釣れた95センチ(10.8㎏)その後、15分で87センチ1本追加しました。魚がすれていないフィールドでは、エサ慣れすると、いとも簡単に喰ってくることもあります。是非とも試してみてはいかがでしょうか。


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